半年で変えた 4 つのこと(2026 年)
- 3 月数字の時点を確かめるカンロの株式分割を見落としていた
- 7 月配当方針を最初に見る未来工業の減配予想(4 月)から
- 7 月4.0% は候補、4.5% で買う娘が 22 歳のときの配当から逆算した
- 10 月利回りを点数の外へ4 軸の点数と、買い増しの 3 区分に
3 月、そのころの基準で 5 社を買った
3 月 23 日、先物が大きく下げた週明けに、5 社をまとめて買った。
カンロ、ディップ、未来工業、学情、WDB ホールディングス。
未来工業は買い増しで、ほかの 4 社は新しく買った。
そのころの基準は、利回り 4.0% 以上で、点数が 65 点以上。
5 社とも、そのときの数字では線を越えていた。
有価証券報告書も読んで、5 社の中では納得して選んだつもりだった。
カンロで、数字の時点を確かめるようになった
カンロは 5 社の中でいちばん点数が高く、いちばん自信のあった銘柄だった。
買った翌日、その利回りを読み違えていたことに気づいた。
| カンロ(2216) | 見ていた数字 | 実際 |
|---|---|---|
| 1 株配当 | 58 円(2023 年 12 月期・分割前) | 33 円(2026 年 12 月期の予想・分割後) |
| 買った値段 | 1,190 円 | 1,190 円 |
| 利回り | 4.87% | 2.77% |
| 配当の下限 | 93 円(分割前) | 31 円(分割後に換算) |
株式分割は 1 株を 3 株に。分割の前の配当を、分割のあとの株価で割っていた。どちらにしても、買う線の 4.0% には届いていなかった。
それから、買う前に確かめることを足した。
その数字がいつの決算のものか、株式分割の履歴、利回りを自分で割り算すること。
のちに、記念配当や特別配当を除いて見ることも加えた。
くわしくは「カンロの株式分割を見落とした」に書いた。
未来工業で、配当方針を最初に見るようになった
4 月 23 日、未来工業が配当を減らす予想を出した。
未来工業の 1 株配当の推移(円)
2024 年 3 月期に 3 倍に増え、2 年続けたあと、利益に合わせて下がり始めた。配当方針は「配当性向 50% または DOE の高い方を目安」。下限の約束はない。
驚きはなかった。
配当方針が「配当性向 50% または DOE の高い方を目安」の業績連動だということは、自分でも書いていたからだ。
書いていたのに、利益が落ちれば配当も落ちるという当たり前に、つなげていなかった。
それまで、配当方針は点数に足す項目の 1 つでしかなかった。
それを、利回りの次に見るものにした。
方針は「下限あり(累進・DOE など)」「安定配当」「業績連動」の 3 つに分けた。
| 配当方針 | 業績が悪い年 | 持ち株の例 | 新しく買うか |
|---|---|---|---|
| 下限あり(累進・DOE・金額の下限) | 下限までは守られる | 第一建設工業・明豊・アイティフォー | 買う |
| 安定配当(下限の明文なし) | 会社の判断しだい | — | 買わない |
| 業績連動(配当性向の目安だけ) | 利益に合わせて下がる | 未来工業・JT・コマツ | 買わない |
7 月 27 日から。それまでは、配当方針は点数に足す 1 項目だった。持っている業績連動の会社は、売らずに持ち続けている。
6 月には、点数も付け直していた。
配当の続きやすさを甘く採点していた 3 社(JT・アマノ・未来工業)の定性の点数を、それぞれ 6〜19 点下げた。
配当方針の読み方は「累進配当とは何か」に書いた。
7 月、目標から逆算したら 4.0% では足りなかった
7 月の終わりに、娘が 22 歳になるときに受け取りたい月々の配当から、必要な利回りを逆算してみた。
答えは 4.012%。
持ち株全体で、4.0% ちょうどでは少し足りない。
それまで、★購入の線の 4.0% を、そのまま「買う線」だと思っていた。
計算してみると、4.0% は買ってよい線ではなく、ぎりぎり候補に入れてよい線だった。
そこで、2 つの線に分けた。
買う。買う線は 7 月 28 日から 4.5% に
配当に下限があり、1 年の安値から 3% 以内で、買ったあとも持ち株全体が 4.5% を割らないなら、月の予算の半分まで(10 月に足した安定枠)
候補に入れて待つ。持ち株全体の平均が 4.5% を割らない範囲でしか買わない
新しくは買わない
配当は再投資せず受け取るだけで、年 3% ずつ増える前提だと、4.5% で買い続けても 22 歳で目標の 98。足りない分は、増配の続く会社を選んで補う(年 3.2% 以上のペースで増えれば届く)。
11 月に、この計算を見直した。
7 月の 4.012% は、22 歳の時点の持ち株の大きさを別の計画から置いていた。
配当は再投資せず受け取るだけなので、手元のスプレッドシートと同じ計算にそろえると、4.5% で買い続けても 22 歳でわずかに届かない。
線は 4.5% のままにして、なるべく増配の続く会社を選ぶことにした。
19 年持つなら、最初の利回りより、そのあとの増配のほうが効いてくる。
4.5% の線と、下限のある配当方針は、2 つで 1 組の決まりだと思っている。
7 月、基準に届かない銘柄の出口を決めた
基準を変えると、すでに持っている銘柄の中に、新しい基準に届かないものが出てくる。
カンロがそうだった。
少しさかのぼって、7 月 15 日。
そういう銘柄の出口を決めた。
入れ替えの決まり(7 月 15 日)
- 対象:買ったときの利回りが 4.0% に届かないまま持っている銘柄
- 値上がりが税金を引いたあとで +4.5% を超えた日に手放す(配当の利回りの 4.5% とは別の線)
- 手放したお金は、基準を満たす銘柄に入れ替える
- 売るほうを先にしない。売りだけを先にすると、残った銘柄の比率が上がって、かえって 1 銘柄に偏る
実例:カンロ。1,190 円で買い、7 月 17 日に 1,267 円で全部売った(税引後で +6.2%)。決めてから 2 日後だった。
2 日後、カンロはその線を超えて、全部売った。
ほとんど運だったと思っている。
10 月、ほかの人の選び方と照らした
基準を何度も変えたので、そもそも向きが合っているのか、確かめたくなった。
高配当株の選び方を公開している人の基準に、8 つの項目がある。
売上と 1 株利益が右肩上がり、営業利益率、自己資本比率、営業キャッシュフロー、現金、減配がないこと、配当性向。
そのとき持っていた 13 銘柄に、それを当ててみた。
| 項目 | 持っていた 13 銘柄(10 月) |
|---|---|
| 営業利益率 10% 以上 | 11 銘柄 |
| 自己資本比率 60% 超 | 11 銘柄 |
| 配当性向 70% 超 | 3 銘柄 |
| 過去 10 年に減配あり | 6 銘柄 |
| 売上・1 株利益の長い推移 | 点数では見ていなかった |
利益率と財務は、同じかそれ以上だった。
弱かったのは、配当が続くかどうかの項目だった。
配当性向が 70% を超える銘柄や、過去 10 年に減配のある銘柄は、ほとんどが基準を固める前、春までに買った銘柄だった。
7 月の終わりに決まりを変えてからの買付は、全部が配当に下限のある会社だった。
これまでのやり方は、向きとしては外れていなかった。
少しほっとした。
一方で、売上と 1 株利益の長い推移を、点数では見ていないことも分かった。
これはこれからの宿題にしている。
10 月、点数の付け方を変えた
10 月 22 日に、点数の付け方そのものを作り直した。
考え始めたきっかけは、金融セクターの銘柄を選び直していたことと、利益率の低い業種をどう見るかだった。
もとをたどると、X で高配当株を扱っている方の銘柄と、自分の銘柄が合わないという違和感があった。
ほかの人の投資方針を見るのは、学びが深い。
ただ、買っている銘柄をまねしてはいけないと思っている。
ここが大事な線引きだ。
見直してみると、前の点数には配当利回りが 30 点入っていた。
株価が下がると、会社は同じなのに点数が上がる。
それに、買うかどうかの判断の多くは、競争の強さや値上げが通るかどうかで決まっていたのに、点数の中にそれを入れる場所がなかった。
そこで、物差しそのものを作り直した。
| 前の点数(〜10 月) | いまの点数(10 月 22 日から) | |
|---|---|---|
| 組み立て | 数式の定量 × 0.4 + 読んで付ける定性 × 0.6 | ① 配当の確かさ 30・② 事業の強さ 25・③ 稼ぐ力の続き方 20・④ 財務の安全 25 |
| 配当利回り | 30 点(株価が下がると点数が上がる) | 点数の外。買う判断で 4.0%・4.5% の線を使う |
| セクターの分散 | 点数に入っていた | 点数の外。持ち株全体の物差しで見る |
| 点数が変わるとき | 株価が動くたび | 決算のときだけ |
| 買うかどうか | 点数と利回りで ★◎△ | ふるいと配当方針で 3 区分(11 月から) |
11 月には ★◎△ のゾーンもやめて、買い増すかどうかの 3 区分にした。
付け直すと、順番はかなり変わった。
ただ、変わったのは物差しで、会社が変わったわけではない。
| 銘柄 | 前の点数 | いまの点数 |
|---|---|---|
| 第一建設工業 | 81.8 | 79 |
| アイティフォー | 89.0 | 63 |
| ディップ | 83.6 | 60 |
| 学情 | 78.2 | 53 |
| WDB HD | 75.2 | 43 |
点数が下がったから売る、ということもしていない。
点数は買い増す順番を考えるために使っていて、売る基準ではないからだ。
いまの基準
半年で変えたことを並べると、こうなる。
| 項目 | 春 | いま |
|---|---|---|
| 買う利回り | 4.0% 以上 | 4.0% で候補、4.5% で買う(4.3% からの安定枠あり) |
| 配当方針 | 加点の 1 項目 | 新しく買うのは下限ありだけ |
| 買う前の確認 | ガチホ適格の 5 項目 | 数字の時点・分割・自分で割り算・記念配当を足した |
| 手放すとき | 決めていなかった | 買ったときの利回りが 4.0% に届かない銘柄は、税引後 +4.5% で入れ替え |
| 点数 | 利回りを含む 3 軸 | 利回りを外した 4 軸 |
| 判定 | ★◎△ のゾーン | 買い増す・条件付き・持ち続ける |
どれも、先に考えて決めたのではなく、やってみて、つまずいてから決めた。
たぶん、これからも変わる。
いまの形は「ほのたね。が選ぶ高配当株の基準」にまとめてあって、変えたときはそちらも直していく。
この記録を残しておく理由
このブログは、娘に渡すつもりで書いている。
完成した基準だけを渡すより、どこでつまずいて、どう直したかを残しておくほうが、あとで役に立つと思っている。
確かめることは春より増えて、1 銘柄を買うまでに前より時間がかかるようになった。
それでも、急いで買って読み違えるよりはいいと思っている。
