インデックスで教育費を、高配当株でお小遣いを。
私が選んだ2つの軸
📖 この記事でわかること
- 子育て費・教育費の総額がどのくらいかかるのか(大学まで概算)
- 学資保険ではなく「投資で準備する」という選択の考え方
- インデックス積立と高配当株、2軸に分けた役割分担の理由
- 月4万6,100円の積立で19年後の数字がどう変わるか
娘が生まれたとき、この子には不自由のない生活をさせてあげたいと思った。お金で苦労をさせたくない——そこからインデックス投資と高配当株投資の2軸でのポートフォリオを考え始めた。
保険は「発生確率が小さく、損失が大きいリスク」に使うものだと思っている。だから学資保険は検討しなかった。大学進学は確実にやってくる支出——確率が高いものに保険をかけるのは筋が違う。最初から、投資で準備する方針を選んだ。
まず全体像を見てください
子どもを育てるのにかかるお金は、生まれてから大学卒業まで約2,000〜3,000万円と言われています(文部科学省「子供の学習費調査」令和3年度・日本政策金融公庫調査等を参考にした試算。進路・居住形態により大きく変動します)。
養育費も幼稚園から高校までの教育費も、18年・15年という長い時間をかけてゆっくり発生します。年間数十万〜100万円台の出費は、家計に組み込みながら対応できます。
問題は大学の4年間です。入学金・授業料・仕送り——私立大学への下宿だけで4年間で1,000万円を超える可能性があります。年間250万円超の支出が4年連続する。普通の家計では相当な重荷です。
この「大学4年間の集中支出」に備えるのが、インデックス積立の役割です。月¥38,100を18年積み立てる。S&P500・全世界株・日経225を毎月決まった日に決まった金額で買い続ける。株価が上がっても下がっても関係ない。継続するだけ。細かいことは気にしない。
高配当株は、娘へのお小遣いのために育てます。19年後の目標は年¥180,000(月¥15,000)の配当収入。大学を卒業して就職したら——
初任給に加えて、毎月¥15,000が口座に入り続けます。その使い方は娘に任せます。ただ、こんなふうに使ってほしいと思っています。
- ¥10,000 は自由に。旅行でも趣味でも、自分へのご褒美でも。
- ¥5,000 は自己投資か再投資に。本・資格・あるいは自分の株を一株買う体験に。
お金を使う楽しさと、お金が働く感覚——両方を体験として手渡したいと思っています。
| 投資の種類 | 月額 | 目的 | 18〜19年後のゴール |
|---|---|---|---|
| インデックス積立 | ¥38,100 | 教育費 | ¥1,400万〜¥1,755万 |
| 高配当株(ほのたね) | ¥8,000〜 | 娘のお小遣い(配当収入) | 年¥180,000(月¥15,000) |
| 合計 | ¥46,100 | — | |
なぜ学資保険を選ばなかったのか
少し詳しく説明します。保険は「発生確率が小さく、損失が大きいリスク」に使うものです。死亡保険・火災保険——万が一に備えるのが本来の用途です。
大学進学は「万が一」ではありません。日本の大学・短大等への進学率は8割を超えます。「ほぼ確実に起きる支出」に保険をかけるのは、保険の本来の使い方と合いません。返戻率の高低以前に、そもそも保険を使う場面ではないと判断しました。
だから学資保険は検討しませんでした。現在の学資保険の返戻率は一般的に100〜108%程度。18年間預けて年率換算0.4%台です。受取額も一般的に200〜300万円——実際の大学費用1,000万円超の2〜3割程度しかカバーできません。
低利回り・狭いカバー範囲の保険で対応するより、18年という時間軸を活かした長期投資で備える方が筋が通っています。ここで重要なのは「長期」という点です。短期投資で教育費を賄おうとするのは別の話——値動きに翻弄されるリスクが高く、それこそ筋が悪い。18年という時間があるからこそ、複利が機能し、短期の下落を気にせず積み立て続けられます。
軸①インデックス積立|教育費を育てる
何を・いくら買っているか
| 銘柄 | 1回あたり | 購入日 | 月額 |
|---|---|---|---|
| S&P500 | ¥7,600 | 1日・11日・21日 | ¥22,800 |
| オルカン(全世界株) | ¥3,800 | 1日・11日・21日 | ¥11,400 |
| 日経225 | ¥1,300 | 1日・11日・21日 | ¥3,900 |
| 合計 | — | — | ¥38,100/月 |
値段が高い時も安い時も、毎月決まった日(1日・11日・21日)に決まった金額を買い続けています。値段が安い時には多く買え、高い時には少ししか買えない。長い目で見ると、平均の購入単価が自然と下がっていく仕組みです。
また、娘が0歳の11月にジュニアNISAの満額¥800,000を一括で投資しました。ジュニアNISAは2023年末で廃止されましたが、この分はそのまま非課税で保有しています。
18歳時の試算
元本合計:¥857万(月次積立¥777万 + 一括¥80万)。運用率別のシミュレーションは冒頭のグラフをご参照ください。いずれのシナリオでも私立大学4年+一人暮らし費用¥800〜1,100万を賄える水準に届く計算です。
軸②高配当株(ほのたね)|娘へのお小遣いを育てる
月¥8,000を高配当株に積み立て、19年後に年¥180,000(月¥15,000)の配当収入を目指しています。これがこのブログ「ほのたね。」の本題です。なお、この高配当株ポートフォリオは娘専用の口座で運用しており、著者自身の資産とは別管理です。
「インデックス全振りでいいのでは?」への答え
インデックスは確かに増えます。でも、増えても使えないケースがあります。
「今は暴落中だから待とう」
「将来何かあった時のために残しておこう」
強い意志がなければ、増えているのに引き出せない。これは意志の弱さではなく、インデックスという仕組みの構造的な問題です。
高配当株の配当は違います。株価が下がっても、口座に入り続けます。「使う決断」が要りません。自然に生活と結びつくお金になります。
また、インデックスは売ったら減ります。配当は持ち続ける限り入り続けます。娘が就職しても、結婚しても、月¥15,000は入り続ける——これは「終わらない資産」です。
2027年から始まるこどもNISAについて
2027年1月から、子ども向けの新しいNISA「こどもNISA」が始まります。年間60万円まで非課税で投資でき、期間も無期限。18歳になったら自動的に通常のNISAに切り替わります。
私が今やっている月¥46,100の積立は、こどもNISA枠(月換算¥50,000)にほぼ収まる金額です。特に運用内容を変える予定はなく、今のままNISA枠に移るだけ。難しいことは何もありません。
配当金の渡し方|本当の金融教育とは
配当をどう娘に渡すか。ここが一番大事だと思っています。
小さな出費には使いません
日用品や外食のちょっとした出費に配当を充てても、「お金が働く」実感は薄い。そういう場面は親が普通に買えばいい。
配当を使うのは、娘が本当に欲しいと感じた特別な場面だけです。年に2回ほどある家族旅行——そこで「どうしても欲しい」とねだるもの。それを配当から賄います。
この配当は、娘自身の資産が生み出したお金です。「自分の資産が稼いだお金だよ」と伝えることで、お金が働く感覚を体験として育てられます。そして親目線では、「今年の配当がこの金額だから、ここまでなら使っていい」という支出上限を自然に決める指標にもなります。
半分を渡す、半分は残す
| 項目 | 金額(5歳時の想定) |
|---|---|
| 年間配当 | 約¥12,000 |
| 娘に渡す分(半分) | ¥6,000 |
| バッファー控除 | ▲¥1,000 |
| 娘のお小遣い | ¥5,000 |
半分にするのは、年に2回ほどある家族旅行でそれぞれ使えるようにするためです。一度の旅行で全額使い切るのではなく、2回の機会それぞれで「自分のお金で選ぶ」体験ができる。残った分は翌年に繰り越せます。
配当が入ってくることで、お金には「稼ぐ」「使う」だけでなく「育てる」という選択肢があると知る。
「これは自分の資産が稼いだお金だよ」と伝えることで、持ち続けることが収入につながると感じる。
ポートフォリオが育つほど配当が増えることで、「続けることに意味がある」とわかる。
株を売らなくてもお金が入り続けることで、「持ち続ける」という選択肢を自然に学ぶ。
翌年また同じように配当が入ることで、「仕組みが続く」という実感を得る。
大人でも気づきにくい「お金を育てる」という感覚を、難しい言葉ではなく、自分の資産からお金が入ってくるという体験を通じて自然に身につけてほしいと思っています。
19年後、娘に渡したいもの
- インデックス:大学4年間を支える¥1,400万〜の資産
- 高配当株:卒業後も年¥18万が入り続けるポートフォリオ
- そして:お金と自分なりに付き合える感覚
最後のものが一番大事だと思っています。
まとめ
- 学資保険は「高確率イベントに保険をかける」ことになるため選ばなかった
- インデックス積立(月¥38,100)で教育費を、高配当株(月¥8,000〜)で配当収入を育てる
- 2軸設計のキャッチコピー:「インデックスで教育費を。高配当株でお小遣いを。」
- 配当を通じて「稼ぐ・使う・育てる」という3つのお金の使い方を体験として伝える
- 2027年からこどもNISAに移行、基本の運用は変えない
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